薬のQ&A

Q&A
Q

お薬を飲むタイミングについて教えてください。

A

お薬は、それぞれ決められたタイミングに飲まないと効果がなかったり、副作用を生じたりします。必ず決められたタイミングで服用しましょう。

  • ・食直前 食事のすぐ前
  • ・食前  食事の30分以上前
  • ・食後  食事の30分後くらいまで
  • ・食直後 食事のすぐ後
  • ・食間  食事の2時間後が目安
  • ・屯用  発熱時、疼痛時、不眠時、便秘時など必要に応じて医師や薬剤の指示に従って服用
    (場合によって軽く食べ物をとって服薬したほうがいい場合があります)
Q

お薬を飲み忘れた時どうすればいいですか?

A

思い出したときにすぐに飲むようにしましょう。ただし、次の服用時間が迫っている場合にはその分は飲まずに、その次 からいつものように飲みます。2回分を一度に飲んではいけません。 (お薬の種類によっては対応がことなる場合があります。詳しくは医師、薬剤師にお尋ねください)(厚生労働省・日本薬剤師会発行リーフレットより転載)

Q

目薬、坐剤、水薬の使い方の注意を教えてください。

A

それぞれ以下の通りです。

  • ・目薬

    目薬は容器をまぶたにつけないように点眼します。雑菌が繁殖する恐れがあるため。
    他の目薬を併用するときは5分以上あける(お薬によっては10分以上)。
    開封後の使用期限は、医療用目薬で1カ月程度、一般用目薬で3カ月程度です。

  • ・坐剤

    凍結をさけて冷蔵庫で保管します。

    取扱い上の注意
    坐薬の入れ方
    坐薬の使い方
    切って使う場合

    カットする場合は図のように切って先のとがった方を肛門に挿入します。残りは廃棄してください

    切って使う場合
  • ・水薬

    医療機関で調剤された水薬は冷蔵庫で保管し1週間が有効期限です。
    直接口をつけて飲のむと雑菌が繁殖するので、一回量を別の容器にあけて使用します。

Q

お薬の保管方法を教えてください。

A

保管方法にとくに指示がない場合は、湿気、日光、高温を避けて、室内で保管します。冷所保管の指示があるお薬は凍結しないよう冷蔵庫に保管します。

Q

医療機関に受診するときの注意はありますか?

A

医療機関に受診する際、ご自身の体調に関する情報(副作用経験、アレルギー体質など)を、また現在服薬中のお薬がある場合は正確に伝えていただく必要があります。
そのためには受診時おくすり手帳を忘れず携帯し医師に提示してください。

Q

飲み残したお薬があります。どうしたら良いですか?

A

医療機関に受診して調剤してもらったお薬で、飲み忘れて残った薬、途中でお薬が変わって残ったお薬、これらを「残薬」といいます。これら残薬があると間違って服薬してしまう危険もあります。残薬がある場合、薬局にご相談ください。薬局を活用して残薬を見直すことにより、処方日数の調整(再利用)や、飲み忘れ対策等が可能となります。
大阪府のリーフレット(http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/31129/00000000/zanyaku_leaflet.pdf

Q

調剤されたお薬を他の人にあげても良いですか?

A

調剤された薬は、その人の病気、症状、体質、年齢などを考えて処方されている、あなただけのお薬です。症状が似ているからといって、絶対に他の人にあげないでください。
※睡眠薬等の薬には、麻薬や向精神薬を含むものもあり、それらは他の人への譲渡が法律で禁止されています。
(厚生労働省・日本薬剤師会発行リーフレットより転載)

Q

お薬を飲みやすくする方法はありますか?

A

粉薬など口の中に付着してお薬が飲みづらい場合には、以下のような服薬支援品があります。

  • ・オブラート

    粉薬の服用が苦手な方に昔からありますが、現在はシート状のオブラートに他に筒状オブラート、イチゴ味など香りのついたオブラートも発売されています。
    ※オブラートが口内に着いて飲みづらいと仰る方に「水オブラート法」という方法もあります。
    【水オブラート法youtube動画】https://www.youtube.com/watch?v=vYoLcxFangE
    (東京都制作)

  • ・服薬補助ゼリー

    薬局などで1回分ずつのスティックタイプになっているものや粉を水で溶かして固めるものがあり、いくつかの味を選べます。(抗生剤を服用の場合、カロリー制限を必要な場合などは、品物を選ぶ必要があろうかと思いますので薬局薬店でご相談ください)

  • ・とろみ調整食品(とろみ剤)を利用

    高齢の方で、水分を摂る時にむせてしまうような場合、とろみ剤を使う時があります。濃さによってゼリー状にしたり、とろみの状態が調節できます。

Q

お薬の飲み合わせについて教えてください。

A

複数の薬を使用している場合、飲み合わせが悪いと、薬の効果が十分に得られなかったり、反対に薬が効きすぎてしまったりすることがあります。食品やサプリメントの中にも、薬と飲み合わせが悪いものがあります。必ず医師や薬剤師などの専門家に、今使っている薬やサプリメントなどを伝えましょう。

【飲み合わせが悪い例】
  • ・ワルファリン(血を固まりにくくする薬)と納豆、クロレラ食品、青汁
  • ・眠気防止薬とコーヒー、いわゆるエナジードリンクなどのカフェインを含む飲料
  • ・カルシウム拮抗薬(高血圧の薬)とグレープフルーツ等の一部の柑橘類 など
(厚生労働省・日本薬剤師会発行リーフレットより転載・加筆)
Q

医薬品副作用被害救済制度について教えてください。

A

医薬品は正しく使っていても、副作用の発生を防げない場合があります。そこで、医薬品(病院・診療所で処方されたものの他、薬局等で購入したものも含みます)を適正に使用したにもかかわらず、その副作用により入院治療が必要になるほど重篤な健康被害が生じた場合に、医療費や年金などの給付を行う公的な制度が、「医薬品副作用被害救済制度」です。
(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構HPから転載)

Q

市販薬の分類にはどんなものがありますか?

A

薬局や薬店で購入することができる市販薬は、医薬品の含有する成分を、使用方法の難しさ、相互作用(飲み合わせ)、副作用などの項目で評価し、要指導医薬品と一般用医薬品(第1類医薬品、第2類医薬品、第3類医薬品)にリスク分類されています。

  • ・要指導医薬品

    医療用医薬品から市販薬に転用されたばかりの薬を指します。市販薬として新しいうちは、まだ取扱いに十分な注意が必要で、より安全に使用されるように、購入の際には必ず薬剤師から対面での指導や情報提供を受ける決まりになっています。

  • ・第1類医薬品

    副作用や薬の飲み合わせなどのリスクから、特に注意を必要とする薬です。そのため、薬剤師による情報提供が義務付けられています。(例:H2ブロッカー含有薬、一部の毛髪用薬など)

  • ・第2類医薬品

    副作用や薬の飲み合わせなどのリスクから、注意を必要とする薬です。薬剤師または登録販売者から購入することができます。販売者からの情報提供は努力義務とされています。(例:主なかぜ薬、解熱鎮痛薬、胃腸鎮痛薬など)

  • ・第3類医薬品

    薬剤師または登録販売者から購入することができます。リスクの程度は比較的低く、購入者から直接希望がない限り、情報提供には法的制限がありません。(例:ビタミンB・C含有保健薬、主な整腸剤、消化薬など)